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神々の山嶺(上)(下)
著:夢枕獏


どうして生きてるの?


・・・って聞かれたら「うっ」ってつまりませんか。
この問いにすらすらと答えが出るって、ある意味すごいと思っちゃう。
いつもいつもこのこと考えてないと、ぱっと答えは出ないような気がします。

もちろん、わたしも答えがないです。
なんで生きてるんだろ。
なんで?なんでって言われても・・・。

なんで「そこで」働いてるの?

とか

なんで「その人と」付き合ってるの?

とかってのはもう少し答えやすいような気がしなくもないけど、
でも本当にちゃんときちんと答えようと思ったら、やっぱり
答えになるような答えなんてなくて。





山を登る人に、わたしたちはついつい聞きたくなってしまいます。
特に、命の危険があるような山に登ろうとしたり、それに成功したのに
また次にもっともっと危険な山に登ろうとする人がいたら、
たぶん絶対聞いちゃいます。
それが身近な人だったら、ぜったい。



「なんで、山に登るの?」



有名な返事は「そこに山があるからだ」、ですね。
これも意訳のようですけど、でもこれってやっぱりわかるようなわからんような。
そこに山があるったって登らなきゃいいじゃん。
そう思っちゃうんですよね。
山登りに興味のない人間としては。
なんで命かけられるの?って。

でも、この本の中で、危険な山にひたすらひたすら登り続ける羽生という男は
答えます。


そこに山があるからじゃない。ここに、おれがいるからだ。
ここにおれがいるから、山に登るんだよ。


この違い。
さらに・・・


これしかなかった。他の奴等みたいに、あれもできて、これもできて、そういうことの
中から山を選んだんじゃない。これしかないから、山をやってるんだ。他にやり方を
知らないから、これをやってるんだ。


と。
ここで、冒頭の質問に戻ります。


あなたはどうして生きてるの?


ハイキングではなく、楽しむ山登りではなく、ひりひりするような登山を
している人たちにとって、山を登る理由を聞かれることは
生きる意味を聞かれるのと近いのかなーって。
理由なんて聞かれてもわかんなくて、でも登るしかなくて。
今ここに自分が生きていて、だから登るしかない。
登ったからいいことがあるとか、頂上に何かがあるとか、そんなことは
あったとしても結果でしかなくて、ただ生きてるから登る。

その生き方と、わたしが今ここに生きて、今の職場で働いて、
相方と付き合って、毎日を過ごしている、その生き方。
これって確かに違う生き方だけど、根本的には同じなのかなーって。

生きるということを選んで生きるわけではなくて、まず生きるということがある。
それが、山を登る人にとっての「山に登る」ということなのかな。



・・・そんなことを考えてしまうぐらい、とにかく熱くて熱くて熱くて、
熱い男たちの物語です。
夢中になります。あっという間に読み終わります。
そして、はまってしまいます。
この本を読み終わった日、図書館で新田次郎の「栄光の岩壁」を
借りてきちゃいましたもんね(^_^;。

そうそうちょうど三浦さんが75歳でエベレスト登頂に成功したとか、
息子の豪太さんは奇跡の生還だったとか、そんなニュースを聞いて
あまりにタイムリーでびっくりしました。
いやぁ、エベレストに登るってすごいわ。ほんと。


そんなわけで、おすすめです。
おすすめしてくれたけたさんに心から感謝です。
けたさんのこの本に関する記事はわたしよりももずっとずっとずっとすごいですよ。
こちらもぜひとも読んでください。

はぁ~~~おもしろかった(^O^)!

5点(5点満点)
こんな旅のお供に:ってか、これを読んだからといってすぐに山に
           登ろうと思ってはいけません(笑)!
TBさせていただいたサイト:SYUHUNEE!




神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫)神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫)
(2000/08)
夢枕 獏

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2008/05/28 23:07】 | 読んで | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
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コメント
なんで?
なんで?
と聞かれたら

マイブームだからとしか言いようが無いですなあw

何で生きてるの?ってきかれても

じゃーキミ10分ほど息止めてみてごらん?
そのまま 死ねるかね?
体が勝手に生きようと 空気を吸う行動を
してしまう。
赤ん坊が乳を吸う術を 生まれ出でた時から
すでに知ってるようにw
痛いのとか 怖いのとかを我慢してまで
死ぬ理由ないからなーw

でも人に ついつい 何で??
って聞いてしまいますよねw

オラの前彼に登山する理由を聞いてみたんですが、 
( こないだ 広島に赤福売ってあるか聞いた人ですがw )

「 生と死の狭間に立たされたとき、生きていると実感できるからだよ 」

みたいなことを言ってました・・・。
そんなに普段生きてる実感ないのかしら・・・w
【2008/05/29 14:27】 URL | ヨヨ子 #-[ 編集] | page top↑
お~、ついに読みましたか。
正直なところ、理由なんてどうでもいのかもしれません。
人間ってわからないことが怖かったりするからなんとか意味をつけようとしたがるところありますからねえ...
「本脳の赴くまま」なんて原始的な表現が一番似合ってるのかも...
まさか、カメラマンが山に登るとは思ってませんでしたよ...
【2008/05/29 22:47】 URL | ミュジニー #-[ 編集] | page top↑
どうしていきるの?
わたしはすぐ答えが出せてしまうんです。
それは普段から『生』や『死』を身近に感じているからかな・・・常に死を感じているので答えが出るのかな・・・
【2008/05/29 23:59】 URL | たん #-[ 編集] | page top↑
ヨヨ子さん、こんにちは。
遅くなりました<(_ _)>

えぇっ、生きることって「ブーム」なんですか!?
それまたちょっと予想外の答えでした・・・(笑)。

前彼さんの「生きている実感」ってのも、山を登る人はよくいいますね。
なんか、このヨヨ子さんのコメント読んでて思っちゃった。

今、わたしがこの場で死のうと思ったらそれってけっこう大変でしょ。
いろいろ痛い思いしたりつらい思いしたりがあるし、
準備だってたぶん大変。
とりあえずこのまま座っていれば10分のうちに死ぬことは
ほとんどない・・・と思います。

でも、山でしかも冬山で10分そのままでいたら、
ただそれだけで死ぬことってあり得るんですよね。
歩く、歩き続ける、それをしなければ死ぬ、っていう状況は、
かえって「生きてる」ってことが浮かび上がるのかもしれません。

生きる意味を、探しに行っちゃうんですかねぇ、山登りって・・・。

【2008/05/31 18:37】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
ミュジニーさん、こんにちは。

はいぃ、ついに読んじゃいました。
うん、理由なんて必要ないんでしょうね。
だから、

「なんでそんな思いしてまで山に登るの?」

って質問は、困っちゃうんだろうなぁ。
でも聞きたくなってしまうんだけれど(笑)。

わたしもカメラマンがあそこまで行くとは思いませんでした(^_^;。
でもまぁ元々登ってた人ですもんね。
あーでもなぁ・・・。

羽生ですが。
山のことと自分のことしか考えてないようにふるまうし、
自分でもそういう性格だと思ってるんだろうけど、
本当の本当のところではそう割り切れない人でしたね。
彼こそ本当に生きづらいだろうなぁ。

なんだかいろんなところでじわじわ染みる小説でした。
【2008/05/31 18:41】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
たんちゃん、こんにちは。

そうですか、すぐ答えがでますか。
わたしは一時期それがわからなくてものすごく不安定になりましたよ。
自分を絶対的に必要としていた祖母が亡くなって、
「わたしが」今、ここで生きている理由がさっぱりわからなくなっちゃったんです。
別に死にたいとかそういうことではないんだけど、
なんだかとにかく「わからない」。
そういう状態のときに、山に登ってしまうのかもなぁなんて思います。

たんちゃんはその答えを持っているから、
すごくしっかりした生き方をしているのかもしれないですね。
少なくともわたしにはそう見えるんですよー。
若いのにねぇ・・ほんと。
でも意味なんてなくっても生きていけるのが人間だとも思います。
なのでいつも言うように無理のしすぎはだめですよ(^_-)-☆
【2008/05/31 18:45】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
今更ですがお返事します。
わたしはなぜ生きているのか・・・
それは、
『死ぬ自分を見たいから』です。
死にたい気持ちが常にある私です。
明日死ぬかもしれません。それはわかりません。だけど、死なないかもしれません。
わたしはしっかりとなんて生きていないのですよ。
20歳の今死ぬかもしれないけど、そんな事を言いながら、100歳まで生きてしまうかもしれない。そしたら100歳の時笑いたいんです。死にたい死にたいと言いながらお前生きすぎだよ!笑
って。
死ぬ自分を見たいから、死にたいから生きている。
なんだか矛盾しているようですが、『死』を考えるからこその私の答えです。
【2008/06/09 19:59】 URL | たん #-[ 編集] | page top↑
たんちゃん、お返事ありがとうございます。

「死」を考えることって、決してマイナスじゃないですよね。
暗いとかそういうことでもないし。
死をきちんと考えられなかったら、生を考えることも
できないと思います。

「死ぬ自分を見たい」というのはちょっと
ピンとこないけれど、でもやっぱりそういうことを聞くと

「あぁ、たんちゃんはしっかり生きているなぁ」

なんて思ってしまうのです。
でもそれはわたしの感想です。
「違うのになぁ」と思われたらごめんなさい。

そしてお返事ありがとうございました(*^_^*)
【2008/06/09 22:29】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
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