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物は言いよう
著:斎藤美奈子

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エフ・シー【FC】(Femi Code)
言動がセクハラや性差別にならないかどうかを検討するための基準。
公の場ではそれに相応しいマナー(作法)を身につけよう、との趣旨で
考案された。フェミコード。「それって-的にどうよ」
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・・・わたしはこれまで、何冊かの本の感想を書いてきました。
でも、あえて引用はなるべくせずにきました。
本のあらすじについても、触れないことがほとんど。
それはアマゾンなりほかのブロガーさんのところで見てもらったら
いいかなぁと思っているからです。

でも、この本は引用せずにはいられませんでした。
だってそうしないとこの本のおもしろさが全然伝えられないんだもの!
政治家や作家など「超」がつくほど有名で、ある程度社会的地位のある
人の発言を、完全に実名を出してこれでもかというほどこき下ろします。
冒頭に引用した「FC」なるものを用いて、いつ、どんな場面での発言が
どんな理由でダメなのか、それを丁寧に教えてくれるのです(笑)。
例えば石原慎太郎、林真理子、村上春樹などなど・・・。
あぁあの人ね、というところから、えっ?あの人も?!まで、
よくぞここまでやったなぁという感じです。
引用ついでにもう一つ。
この本では、それぞれの発言を「難易度」に分けています。
それがこちら。

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★   思わず失笑をさそう天真爛漫なご発言
★★  ついつい納得させられる粉飾上手なご発言
★★★ いっけん進んで見える油断大敵なご発言
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これを見るだけでも読みたくなりませんか??
例えばついこの前ものすごい叩かれた柳沢厚生労働大臣の
「女は産む機械」発言。
もしこの本が出版される前だったら、間違いなく「★」評価を
くだされていただろうなーと思います。
そして、その後の彼の行動を予言していたんではないかと思うような
こんなことも。

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メディアを騒がせた政治家の失言・暴言・妄言・放言から見ていこう。
(中略)
突き上げを食らったわりに、当人には反省の色がうすいのもこれらの
発言の特徴で、何度もいわれてしぶしぶ謝罪するケースがほとんどだ。
「だってほんとのことでしょう。どこが問題なんですか」
「文脈をよく見てくださいよ。そういう意味じゃないでしょうが」
「わたしは女性の味方なんですよ。蔑視と言われるのは心外だ」
ってあたりが彼らの本音ではないかと思われる。
わからないから学習しない。学習しないからまた似たような迷言をくり返す。
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まさに柳沢さんだー(笑)!
フォローのつもりで言うことがまた墓穴を掘って、本当に言葉だけの
問題じゃなくてそういう考え方なんだなぁということが丸わかり。
最後は「何を言っても誤解されますので」と謝罪を繰り返すだけ。
ま、彼にとってはそれしか方法がなかったんだろうなぁと思いますけど。

ということで、とーーってもおもしろい本でした。
でもこの本の一番大切なことは「あげ足とり」じゃないってことだと思います。
どうしてその発言が差別的なのか、それを言われる相手にとって
どう受け取られる可能性があるのか、そのことをきちんと解説してくれるのです。
言葉尻をとらえてどうの、なんて小さい問題じゃないんです。
日ごろ、何の気なしに飛び交っている言葉ひとつひとつの裏に
どんな意味があるのか?
その言葉を使っていることで無意識のうちにわたしたちの中に
棲みついてしまう差別があるんじゃないか?
そんなことを考えるきっかけにもなりました。

でもあくまで文体はさらっと軽口。
小難しく書かれてないから読みやすいし、思わず吹き出すところ多数です。
軽~い気持ちでぱらぱらとぜひ読んでみてくださいな。


最後におまけの話。
この本を読み終わったとき、わたしはひとり言をいいました。

「あ~おもしろかったー。でもおなかすいたなー。なんか食いてー」

ここではたと気づいて、相方に聞きました。

「そう言えばさー、わたしに『言葉遣い悪いよ』って言ったこと
一度もないよね」

そこで相方が一言。

「へ?あぁ。俺も悪いからさ」

・・・・正直言って、ちょっとほれ直しちゃいました。
「女の人だけ言われるのっておかしいじゃん」とか、ものすごい
満点すぎる答えじゃなくて、本当に普通に「人として」、
自分も悪いからわたしにだけ言えたもんじゃない。
この人はそうやって考えるんだなぁと思いました。
部屋が汚いのはいつも怒られるけど(笑)、それもやっぱり
「女なんだから」じゃなくて「人として」なんですよね。
それはそれでわたしの問題は大きいですけどね(笑)。

こんなめんどくさいことばっかり考えているわたしを、めんどくさいとも
あんまり思わずに(気づかずに)いてくれる相方はすごいなぁ。
こんな人、ほかに会ったことないですよ。
お互いを人として尊敬できるような、でもバカもできるような
(こっちはいつも)そんな関係でいたいなーと思います。

あ!
話はずいぶんそれましたけど、オススメですからね。
ぜひお試しくださいませ☆

4.5点(5点満点)
こんな旅のお供に:うーーん、やっぱり家かなぁ。。



物は言いよう 物は言いよう
斎藤 美奈子 (2004/11/10)
平凡社

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/05/27 17:00】 | 読んで | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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