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温室デイズ
著:瀬尾まいこ

リアルです。
「加害者を停学に」するだけでは何の解決にもならない・・・というか、
誰をもってして「加害者」にするのか?というような、今のいじめの
実態が淡々と描かれています。
説教しているのでもないし、悲惨さを切々と訴えているわけでもない、
だからこそ伝わってくるものがあるような気がしました。

今考えれば、わたしも小学校・中学校はあまり楽しくありませんでした。
それって「逃げ場のなさ」が大きかったような気がします。
子どもにとって、学校生活は絶対で、選択肢はほとんどありません。
決められたクラス、決められた授業、ほとんど変わらない先生・・・。

大人は子どもは気楽でいいと思いがちだけど、最近、子どもほど大変な
時代はないんじゃないかと思ってしまいます。
今もわたしは仕事ですごくつらいことが多いです。
でも、仕事以外のところに楽しみを見つけたり、いざとなれば「辞める」
という選択肢を自分の中に持っています。
そして、働くことは自分の生活費を稼ぐこと、という目的が明快です。

それを考えると、子どもにとっての学校って・・・。

「どうして学校に行かなくちゃいけないの?」

そんな子どもからの問いに、子どもも自分も心から納得できるような
答えを返せるでしょうか?
まだ結婚すらしていないわたしだけど、その自信がありません。

・・・いつもの瀬尾さんの本と違って、心がほんわかするものでは
なかったけれど、いつも通りいろいろ考えるきっかけをくれるものでした。
でも、誰かが誰かに小さな何かをできるのかな、と信じられるような
明るさを残してくれるのは、やっぱりこの人だなぁと思うのです。

4点(5点満点)
こんな旅のお供に:おうちで読みましょう
TBさせていただいたサイト:
本のある生活
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!
ナナメモ
苗坊の読書日記
まったり読書日記
道草読書のススメ



温室デイズ 温室デイズ
瀬尾 まいこ (2006/07)
角川書店

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/23 18:00】 | 読んで | トラックバック(6) | コメント(14) | page top↑
<<同じ世代 | ホーム | もうほとんど忘れちゃう・・・>>
コメント
そういえば、子供には「逃げ道」がないですね。
「温室」って言葉について考えてしまいました。一見心地よく守られているようで、実際はその環境に合わないとしても出ることが出来ない場所なんじゃないかって。
学校がそういう場所じゃなくなるといいですね。
【2007/04/23 19:30】 URL | なな #lx48Me5U[ 編集] | page top↑
しろちささん
こんばんは♪
瀬尾さんにしては最もダーク寄りの本でしたね。あちきも学校という意味では小学校、中学校共にあまり楽しめなかったかも。高校に至っては学校にまつわる全てがダメでした。そういえば、高校を中退しようかと考えていたときに周りの大人はこぞって「高校は出ておけ」「後悔する」と散々言ってましたっけ。
結局卒業までガマンにガマンを重ねて残ったんですが、あとから考えると青春の短い時間を無駄にしたと思います。。。

今なら「どうして学校行かなくっちゃならないの?」に対して少しうまく答えられるような気がします。
【2007/04/23 19:53】 URL | やぎっちょ #-[ 編集] | page top↑
こんばんは!
確かに小学校・中学校は、辞めるという選択肢がない分、大人の世界よりも辛い状況にあるんですよね。
我慢したり、命を絶ってしまう前に、学校に行かないとか、様々な選択肢を示せる環境が必要なのだと思います。
【2007/04/23 21:42】 URL | エビノート #-[ 編集] | page top↑
こんばんわ。
「逃げ場のなさ」確かにそうですね。
あの頃って、学校と言う隔離された空間が窮屈に感じる時もありました。
今の学生の子達はどう思っているんでしょう。
【2007/04/24 20:43】 URL | 苗坊 #bsNUxXLA[ 編集] | page top↑
ななさん

こんばんは。
「一見心地よく」ってのがクセモノですよね。
だからこそ、そこからドロップアウトすることに周囲からの
冷たい視線があったり、自分でそのことに対して
嫌悪感を持ってしまったりするのかなぁと思いました。

せめて「抜けてもいいんだ」って思えるようになると
ちょっとは違うでしょうか?
少なくともわたしはそういう視線でいたいなぁと思います。
【2007/04/24 21:28】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
やぎっちょさん

その質問に対するやぎっちょさんの答え、
いつの日かぜひ教えてほしいなぁ。
親や周りの大人は「将来」のことを重視するあまり、
子どもの「今」のつらさを軽くみがちかもしれませんね。
わたしもそういうところがあるかもなぁ・・・と、
子どもはいないですけど反省しました。

どこかでいつか、「答え」教えてくださいね。
【2007/04/24 21:30】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
エビノートさん

そうですね。
選択肢があって、さらに選択肢を選んでも悪いことはなんにも
ないんだよーと周りが心から信じられる環境が必要ですね。
甘えなのか必死のSOSなのか、それはきっと難しい見極めだと
思うんですけど、それだけきちんと子どもに向き合わなくちゃ
ダメなのかなぁとも思いました。

子育てって大変だなぁ。。。
【2007/04/24 21:33】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
苗坊さん

学校が「隔離」されてなければ、もうちょっと
違いますかね?
隔離って確かにきつい。
先生以外の大人がいて、逃げ場が少し増えたらいいのかな。
窮屈って、すごくつらい感覚ですよね。
でも今の「防犯」重視の中で、学校がオープンになるのは
またいろいろ大変なんだろうなー。

うむむ、なんとも難しいけど、でも少なくとも
わたしは自分の周りに子どもがいたらゆる~い
大人でいようと思いました。
【2007/04/24 21:37】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
確かに学校って「逃げ場のなさ」がありますよね。今ならば辞めるとか、別のところに行くとか選択肢があるってわかるけれど、学校の中にいるときは、どうしてもその狭い世界が全てになってしまって追い込まれてしまう気がします。そして別の選択肢がドロップアウトのように思われてしまうとしたら、それはやりきれません。
ついつい今をどうにか乗り切ってくれれば・・って思ってしまいがちですけど、大人がもっと考えて変えていかなくちゃだめですよね。
【2007/04/25 17:27】 URL | june #-[ 編集] | page top↑
juneさん

こんばんは。
この本のTBとコメントしてから、juneさんの
最近の記事を読みました。
お疲れみたいですけど・・・大丈夫ですか?
大人だって日々つらいことありますよね。
でも、今まで何とか乗り切ってきたし、今も何とか
やってるから、子どもにもそれを期待しちゃうのかもしれません。

でも、わたしたちより短い期間しか生きてない子どもたちに
とっては、その「ちょっと先」がすごく遠いことに
思えるのかもなぁ・・・。
と、またいろいろ考えました。

大人も子どもも「つらいね」ってもっと気軽に言い合えたらいいのになぁ。
大人だって強そうに見えるかもしれないけどけっこうつらいんだよ、
ってなことを話してみたら、子どもがなぐさめてくれたりするんでしょうね。
子どもって大人だからな・・・。
【2007/04/25 21:14】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
なんだか心配していただいてすみません。
きっといつものように乗り切っていくに違いないって思えるので、大丈夫です。
でも、子供は世界も狭いし、大人とは時間の流れも違うから、
同じ様に思えって無理なんでしょうね。
今は一年なんてあっという間ですけど、
子供の頃ってすごく濃密で長かったですから
一年我慢なんて、とても考えられないんだろうなぁ。

誰にだって弱いところはあるんだってことが、
救いになることって、確かにあるかもしれませんね。
【2007/04/26 22:47】 URL | june #-[ 編集] | page top↑
はい。
子どもの頃の1年と今の1年は本当に違いますよね。
前に知り合いが

「10歳の子にとって1年は人生の10分の1、
30歳の人にとって1年は30分の1なんだから、
感じ方が違うに決まってる!」

と言っていて、妙に納得した覚えがあります。
その長ーく感じる時間を少しでも短く感じるように
お手伝いできたらいいのかしら?

とりあえず!
juneさん、わたしも今けっこうしんどいです。
ので一緒にのんびりがんばりましょうねー☆
【2007/04/27 13:19】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
こんばんは★
重いテーマを扱っているだけに、
大切な何かがいっぱい詰まっている作品だと感じました。
現役教師である瀬尾さんだからこそ書ける、
残酷なまでのリアルな描写が、ずんっと心にのしかかりました。
困難に遭遇した時の対処法。
みちると父の絆、優子と両親のそれ。
それぞれが対照的に描かれていたのが印象的でした。

温室というと聞こえはいいかもしれませんが、
それがもつ閉塞感・密室状態は、
学校というものをよく象徴しているようにも思えました。
学校というのは、時にして窮屈なものでもありますもんね。
一番"生きづらさ"や"やるせなさ"を感じる頃なのかもしれません。
学生時代を終えてしまった今だからこそ、
そういう風に思えるのですけどね。
【2007/06/12 23:14】 URL | Rutile #el1ariU6[ 編集] | page top↑
Rutileさん、こんにちは。

あ、ありがとうございます~~!
わたしのブログは本がメイン・・・にはなっていないので、
自分がアップしたとき以外でこうやってTBとコメント
いただけるの初めての体験でした。
なんだかとっても嬉しかったです。うふふ。

さてさて・・・。

>みちると父の絆、優子と両親のそれ

これって痛いですよねぇ。
でも、最近こういうのを読むと、いつのまにか「あまりなりたくない」方の
親に自分の立場を置いちゃうんです。
自分がこうならないって言えるかな、どうやったら
こういう風に子どもを追い詰めないでいられるのかな、って。
それこそ10代の頃は何のリアリティもなく「こういう親になろう!」って
無邪気に信じられることがあったんですけど、今はダメです。
それが「子どもまだ産めないな」って思う原因の
おっきなとこかもしれません。。。

・・・と、学校以外のことでもいろいろ考える本でした。
それにしても「温室デイズ」ってのは絶妙のタイトルですよね。
【2007/06/13 12:48】 URL | しろちさ #r4sbyV/Y[ 編集] | page top↑
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