2007.03.24

燃えよ剣(上)・(下)

著:司馬遼太郎

わたしは昔から歴史が大好きです。
地理にはどうしても興味が持てなかったんですけど、
日本史でも世界史でも、とにかくのめりこむほど好きでした。
だって、他人の人生知れるんですよ。
おもしろいに決まってる(笑)。

「事実は小説よりも奇なり」

その事実がつまった歴史、本好きのわたしが嫌いなはずがありません(^^;。

さて、わたしの実家には祖父の残した「司馬遼太郎全集」がありました。
あの「竜馬がゆく」が3巻でおさまるという(笑)ぶ厚さで、しかも2段組です。
さすがにそれだと電車で読みにくいので、今回は図書館で文庫本を借りました。
言わずと知れた新撰組の副隊長、土方歳三が主人公の幕末物語です。

中学校でこの「幕末」時代を習ったとき、新しいことや「鎖国」をやめることに
どうして反対するんだろう?
どうして古いものにこだわるんだろう?
どうして新しい世界を見れないんだろう?
そんな風に思った記憶があります。
だから、新撰組のこともよく知らなかったし
(授業ではそんなに触れられませんでした)、
興味もなかったし、どうしてそんなに人気があるのかもよくわかりませんでした。

でも、でもです。
わたしとほとんど同じ年の若者が、日本の未来を憂い、悩み、
そのことで人と争い、殺し、泣いた時代なんですよね。
農民生まれの近藤勇と土方歳三が武士になり、最後は大名格にまで
なるというのも、幕末だからこそ。
でも、土方は

「出世したい」

とも

「日本をよくしたい」

とも思っていませんでした。
ただただ喧嘩師として新撰組を強くすることを目指し、
新撰組という形ではなくなった後も「喧嘩に勝つか負けるか」ということだけが
ただそこにあるという土方の生き方は、とても衝撃的です。
「幕府のために」という情の近藤とは違うんですよね。

シンプルだからわかりやすい。
ある見方では、十分な理由なく人を殺すひどい男です。
敵はもちろん、新撰組の味方でさえも「士道不覚悟」という理由で
どれだけの人が殺されたか。

でも、物語の終盤、大変優秀である大鳥圭介や榎本武揚の「理論」がまったく役に
立たないのを尻目に、彼の「実践」ばかりが結果を残していきます。
彼のシンプルさ、そして天才的な喧嘩の才能。
それはやっぱりわたしたちを魅了するものです。
司馬が描いた土方の「不器用さ」も、さらに彼を愛してしまう要因でしょう。

・・・でも、この本を読んでいるときにずっと頭に浮かんでいたのは
大河ドラマの「新撰組!」でした。
こんなに偉大な本があって、これまでにもたくさんの人がさまざまな角度から
描きつくしてきた新撰組を、あんなに新鮮に、そして楽しく見せてくれた
三谷幸喜の才能に感服しました。
まさか司馬遼太郎を読みながら三谷幸喜を思うとは(笑)!
もう一度見たい。きちんと見たい。
DVDを買ってしまおうか・・・。
・・・そう思うぐらい、どっぷり新撰組にはまらせられるこの本は、
やっぱりすごいですね。
そして、こういう人が実在し、こういう時代がつい140年前にあったことがすごい。

いやぁ、歴史って本当にすばらしいです(笑)。

4点(5点満点)
こんな旅のお供に:多摩や京都などゆかりの地に行くときには!
TBさせていただいたサイト:
Y's Bookshelf
雑書文評記
ATOM屋



燃えよ剣 (上巻) 燃えよ剣 (上巻)
司馬 遼太郎 (1972/05)
新潮社

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テーマ歴史・時代小説
ジャンル : 本・雑誌

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『燃えよ剣(下)』司馬遼太郎

燃えよ剣 (下巻)司馬 遼太郎 (1972/06)新潮社この商品の詳細を見る?326要素:国内小説・新選組★★★★★文句なしに最高評価。歴史ものが特に好きなわけではなく、新選組もとくにどうとも思っていないこの僕が大興奮して

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非公開コメント

初めまして。
マーシャと申します。
『時代小説』でブログ検索をしてこちらに漂着しました。

私は歴史が苦手だったんですが、
『燃えよ剣』を読んで号泣してしまったクチです。
土方歳三の不器用な恋愛振りとか、
句をしたためる風流振りとか…。
他人に映っている姿とのギャップが、さらに人物を人間臭くしているのかも知れませんね。

突然お邪魔して、コメントをかきこんでしまい済みません。
好きな作品を扱っておられたので、つい…。
またお邪魔させて頂くかもしれません。
では、また。

う、嬉しい・・・。
マーシャさん、ようこそ。
初めてのご訪問でこんなに嬉しいコメントを
残してくださってありがとうございます!

そうか、歴史が苦手な方をも土方は泣かせてしまうんですね。
確かにこっそり部屋にこもって俳句を作ってる姿は
かわいすぎでした。
しかも、ものすっごい下手だし(笑)。

その魅力に気づいて愛した沖田と、盟友でもそのかわいさには
気づかなかった近藤の差。
そんな不思議な彼らの関係は、幕末という特有の時代を
離れてもわたしたちをひきつけますよね。
幕末という大きなドラマと、彼らひとりひとりの
人間のドラマがあって、それががしっ!と合わさった
この本はやっぱり傑作ですね。

ぜひまた遊びにきてください!
ありがとうございました(*^_^*)

初めまして、コメント有り難う御座いましたm(__)m

しろちささんも大河ドラマご覧になった様ですが、わたしも今まで20年間で唯一全部見た大河ドラマがこの新撰組ですね。

この作品を読みながら大河ドラマの土方歳三役の人(名前が出てこない^^;)を思い浮かべはしましたが、近藤勇役でした香取さんはなんだか印象と違う感じでした (笑

また、新撰組崩壊の後の土方氏がどんな考え方によって反政権の行動を取っていたのかを知れたのも良かったですよね。

涼微さん、こんばんは。

土方役の人・・・わたしもど忘れしました(^^;。
彼のことあんまり好きじゃなかったんですけど、
あの役はどんぴしゃだった気がします。
というか、あのドラマは新撰組を「友情ドラマ」にしたところが
すごいし、原作のイメージと違うのになんかすごい
ぴったり感のあるところがおもしろいなぁと思います。

そうそう、涼微さんのところにTBも送ってるんですけど
なぜか届かないんです。
ほかの方にも・・・。
調子悪いのかなぁ?
そんな中、コメントに来てくださってありがとうございました(^0^)。

はじめまして。
コメント頂きましたYです。遅ればせながらTBさせて頂きました。

自分は時代小説とか日本の歴史物はあまり読まないのですが、これにはホント感動しました。
記事を読ませて頂くと大河ドラマも面白そうですよね。たしかに香取くんが近藤勇のイメージはないですが、藤原竜也の沖田総司はピッタリのような気がします。観てみたくなりました。

それにしても司馬遼太郎全集がご実家にあるとはうらやましいi-233

ではまたお邪魔させて頂きます

Yさん、こんにちは。

トラックバックの不具合、調べてくださったみたいで
ありがとうございます。
本の感想の記事はTBがあるとぐぐーんとおもしろくなるので、
早く直ってほしいんですが・・・。
もうちょっと様子を見てみます。

この本に感動されたのなら、ドラマは見ない方が
いいかもしれません(笑)。
まったく別物としてならいいんですけどね。
でも、だからこそこんなにすばらしい作品を読んでいて
あんなドラマを作っちゃう三谷幸喜のイマジネーションに感服でした。

Yさんが読まれている「ローマ人の物語」はわたしも
そろそろ読み始めようと思っているところです。
そしたらまたごちょごちょ感想書きに伺いますね。

ありがとうございました☆

申し遅れましたが、私もトシさん大好きです!『燃えよ剣』、何度読んだか・・・。
(ちなみに新撰組!のトシさん役は山本耕史ですね)

大学が京都だったこともあり、
学生時代はよくふらりと壬生に行って
「ここにトシさんが・・・」なんて思ってました。

TBの具合はいかがですか?
fc2は以前にもサーバーによってはコメントがどんどん消えていく、という恐ろしい現象が起こっていたので、今度はTBに不具合が?!と思うとちょっとドキドキします。。。

そうでした!山本耕史ですね。
あ・・・はてるまさん、遅くなりました。
そしてスッキリさせてくださりありがとうございます(笑)。

それにしても「燃えよ剣」にこんなにコメント
いただけるとは嬉しい誤算です。
やっぱりいいものはいいのねぇ。。。

それにしてもはてるまさんの壬生へのくだり、今の旅に
通ずるものがありません(笑)?
勝手にルーツを見た思いで(←思い込み激しい)ふふふと
パソコンの前でひとりにやにやしました。

そしてTBですが「言及リンク」ということだったみたいです。
これについてはわたしも調べて知っていたんですが、
今まで普通にできていたのでかえって違うかなぁと
ノーマークでした。
実際わたしは「制限する」にしてるのに
YさんからのTB受信できてるし・・・。
その点について問い合わせ中ですが、まだお返事ありません。

わかったらまたご報告しますね〜。
遅くなって失礼しました!
時計
プロフィール

Author:しろちさ
人と関わる仕事してます。
でもプライベートではひと見知りです。
自分から話し掛けられません。
道も聞けないからよく迷います。

付き合って9年目の相方とお別れを選択。
同棲を解消して、
ひとり暮らしを始めました。
嬉し楽しのひとり暮らし生活を
心から満喫中です!

好きなこと・・・
読書:月に10〜20冊
スポーツ:野球、バレー、テニス、
ラグビー、サッカー、ゴルフ、格闘技
など何でも。もちろん見るだけ。
…だったけど、最近ダイビングの
ライセンスを取得。
にわかにアクティブになってます(笑)。
旅:気が向いてお休み取れれば
ひとりでふらっと行きます。
これまでに行ったところ。
ひとりで;
トルコ(2回)、ソウル、プサン、
台湾(3回)、チェコ、スペイン、
メキシコ、オーストラリア(予定)、
セブ(予定)。
京都(2回)、滋賀、名古屋(2回)。
だれかと;
デンマーク、ドイツ、トルコ、
マカオ、香港、ソウル(3回)、
カンボジア、ウズベキスタン。
国内はいろいろたくさん。

地味に毎日更新続けてます。


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思うところありまして相互のリンクは
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ひと見知りですので、ゆっくりとした
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もし万が一(笑)リンクしてくださった方は、
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遊びにお邪魔します。

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